
弓道における“勝ち”“負け”とは何か。
“あたる”と“あてる”の違いは何か。
数だけでは計れない問いに向き合う弓引きがいた。
風舞高校弓道部の鳴宮湊は県大会優勝を果たし、日々の情熱を弓道だけに注いでいた。
「ああ、やっぱり弓道が好きだ。もっと引きたい。一本でも多く」
同じ頃、これまで無名だった辻峰高校弓道部が地方大会へ進出。
湊達の前に不敵な笑顔で立ちふさがったのは、辻峰の実権を握る二階堂永亮。
「俺はお前らを潰すために弓道を続けてるんだ、みくびるなよ」彼らの想いは射となって放たれる。
それぞれの射がぶつかる時、まだ誰も知らない、答えが生まれる。






























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